
奈良の天川村に観光
すずかけの道
光の滝から駐車場についたぼくらは、「少しお腹空いたな~」「次どうする?」なんて言いながら、車に戻って、体の全てを車の座席シートに預け、ペットボトルに入ったお茶を一気に飲みます。
景色に見とれて、スイスイ歩いてましたが、座ったとたんに疲れが出てきました。
そうそう、光の滝から、駐車場まで歩いてる時に、「熊出たって聞いたんですけど、どこで出たんですか?」と2人のカップルの方に聞かれまして、「いや~ぼくらも見ていないんです、光の滝のところまで行ったけど、そこから先はちょっと恐いんで引き返してきました」と、ぼくら。
結局、熊には遭遇しなくて、やれやれです。
しかし、まだ行きたい場所もあって、「トロッコ列車に乗って鍾乳洞へ」という言葉も、ネットで見ました。
そこで次は、トロッコ列車の乗れる場所まで行く事にしました。
一旦来た道を戻り、途中にある分岐を右に曲がって、鍾乳洞へ向かいます。
すると、今までずっと山と川ばっかりの景色だったのが一変して、いきなり左右にお店がたくさん出てきました。

「え、ナニコレ、すご!」
どうやらここは温泉街で、温泉に入れる旅館、名水を売りにした珈琲店、陀羅尼介(だらにすけ)という薬を販売してる薬局や、カフェなど小さいお店がたくさん並んでます。
車を停めてゆっくり街並みを楽しみたいけれど、「車停めるところないね~」と妻と言いながら、鍾乳洞の場所へ走りました。
鍾乳洞の近くには、1日500円の駐車場があったので、そこに車を停めました。
ごろごろ水
この駐車場には、いろいろ見所がありまして、小さなカフェがあります。
ここでぼくらは、コーヒーと、肉まんを頂きました。
川沿いに面したそのカフェは、飲食をしながらきれいな川・山を眺めることができました。
そしてもう一つの見所は、「ごろごろ水」です。
天川村は、とにかく水がきれいです。
流れてる川の水が透き通ってて川の底や泳いでる魚がくっきり見えます。
都会の、水道水に慣れ親しんだ方が来られると、「え、なにこのきれいな水!」とビックリされると思います。
そんな透き通った水を持ち帰れる場所が、この鍾乳洞の駐車場にあります。
駐車場のすぐ近くに、このような蛇口がありまして、ひねると水が出てきます。

駐車所を見渡すと、ポリタンクや、2リットルのペットボトルに水をたくさん入れてる方たちの姿がありました。
ぼくらも、お茶の入ってたペットボトルを空にして、水を注いで、さっそく飲んでみます。
「うん、おいしい」
やわらかいお水の味がしました。
水はそれほど冷たくなく、ごくごく飲めましたが、冷蔵庫でキンキンに冷やした方がおいしそうです。
この近くに、ごろごろ水を製造してる会社もありました。
ネットでも販売されてます。
トロッコ列車
おいしいお水を満タンにしたペットボトルを持って、トロッコ列車の乗り場へ。
外から見ると、あれ、誰もいないのかな?もしかして今日お休みかな?なんて思ってたら、中にいた、おばちゃんが、「あと5分ぐらいで来るみたいですよ」と親切に教えてくれました。
そういえば、乗る時刻があるんだな~なんて思いながら、あたりをウロウロ。

トロッコの走るレーンと、近くに、徒歩で鍾乳洞まで行ける山道がありました。
「そうか、歩いてもいけるんだ~」と妻と話しましたが、せっかくなので、往復でトロッコに乗っていく事にしました。
トロッコで10分ぐらいかな、歩いても20分ぐらいで、そんなに遠くないです。
しばらくしてると、上から、
ガラガラガラ
と大きな音をさせて、トロッコが戻ってきました。
帰ってくるときは、後ろ向きで帰ってくるんですね。

しかし見た目は、トロッコというより、モノラックです。
僕も、妻も実家で野菜を作ってるので、畑に、モノラックがあって、小さい時に、乗りました。
僕の家では、みかんを作ってて、採ったみかんをコンテナに入れてモノラックに積み、運転席側で、スパンパンと、エンジンをかけて下道まで走りました。
下道までモノラックで来ると、そこからは、コンテナを車に積む、というあんばいです。
小さい頃に乗ったモノラックにまた乗れるとは思ってませんでした。
妻と二人で、「こんなの乗ったの小学生以来」と、「私も~」と、懐かしさと楽しみで、ウキウキしました。
トロッコは運転席のおっちゃんを含めると、5人乗りで、降りた人たちは、「いや~よかったです」とおっちゃんに話してました。
乗ろうと待ってるぼくらにも、「上すごくよかったですよ、スリルありました」と、その奥さん。
おっちゃんの案内で、壁にかかってるヘルメットをかぶり、モノラックに乗ります。
妻が前、僕がその後ろ。
待ってたおばちゃんは、乗らなくて、降りてくるのを待ってた家族の方でした。
乗ってすぐに、山の急斜面をゆっくり進みます。
このままモノラックごと滑って落ちないかな、と不安になるぐらいハラハラ、ドキドキ。
これは、スリルあります。

小さな駅のようなところに到着し、少しだけ歩きます。
五代松鍾乳洞

鍾乳洞の入り口は、派手な緑色のペンキが塗られた扉の向こうで、おっちゃんが鍵を開けて、「さあ中へ、天上低いから気をつけて」と。
そ~っと、へっぴり腰で入る僕。
いきなり、コツンと天井に頭をぶつける妻。
なるほど、そのためのヘルメットでもあるのか。。。

中は、ひんやりとした空間で、上からポチョン、ポチョンと冷たい水が落ちてきます。
「ここは夏でも涼しいよ~」とおっちゃん。
そして、ところどころで立ち止まり、「あれは石柱と言って、ここまでできあがるのに、すごく時間がかかるよ~」とか解説してくれます。
もっと具体的に、1㎝で、何万年かかるとか教えてくれましたが、忘れてしまいましたw

そして、「あれは羊が上を向いてるように見える」とか、「これは、ワシが下に急降下してるように見える石柱」とか、解説してくれるます。
「へ~」と言いながら撮影タイム。
しかし羊に見えると言えば見えるけど、違うものにも見える気がします。
そして、たまにおっちゃんによるクイズが始まります。
「これなんに見える?」と、「え」「ん~?」と考えるぼくら。
「なんかの動物にみえるやろ」とおっちゃん。
「あぁ~」と言いながら考えるぼくら。
そんなやりとりを楽しみつつ先へ先へ。
地面が滑りやすいのと、ヘルメットで視界が狭いので、ゆっくり進む僕らに対して、スッスッと軽やかに歩くおっちゃん。
さすが慣れてます。
そうして、「もうこの先が出口やから。近くにコウモリいるから」
「え、コウモリ?」
コウモリは、見たことないですが、なんかちょっと恐いと思ってて、どこにあるのかな~なんて思ってたら、「ほらそこ」と、おっちゃん。
「え、どこどこ?」と僕ら。
「ほら目の前」
「あ!いた」

思ってたよりも小さく、手のひらサイズで、凄く小さい足で壁にビタッとくっついてます。
かわいい♪
「寝てるわ。3日前からそこにいてる」
後で妻と、持って帰りたいぐらい可愛かったね、と話しました。
そして、モノラックを楽しみながら駐車場まで戻りました。
大峰山洞川温泉
そこからは、歩いて先ほどの温泉街まで歩きました。
温泉街から川をはさんだ神社にもお参りに行きまして、ぐるっと周ってきました。
途中、鮎を焼いてるお店があったので、ひとつ買って、妻と食べ歩き。

やわらかく、とっても美味しかったです。
せどり旅
せどりのついでに、ちょっと観光するつもりが、楽しくてついつい長居していましました。
気づけば、もう夕方の17時w
結局、奈良のブックオフは寄らずに、地元のブックオフによって、仕入れて帰りました。
ではでは(^^)/
前回、天川村の御手洗渓谷の光の滝まで到着したぼくら。
そこから引き返します。